LM * The Letters about a MOVIE.

映画に関する君への手紙。

ハウルの動く城

前略、元気ですか?

僕は今日は、休みでした。
ゴールデンウィークが終わるまで、
休む暇もなさそうだったんだけど、
昨日、帰る時に、ビルの管理人さんに、
休日施設使用届、というのを出しに行ったら、

明日は工事があるので、一日使えませんよ。

えー、この忙しい時に、丸一日仕事が出来ない、
というのは、大ショックなんですけど。。。

でも、随分前から連絡している筈ですよ。
停電になってしまいますから、来ても何もできません。

トホホ。。。

それで、思わぬ幸運か不運かわからないケド、
今日は休みになったというワケです。

昨日、帰って来た時は、

「それじゃあ、明日は、映画館をハシゴだ!」

と勢い込んでいましたが、疲れているせいか、
キラキラ☆アフロの途中からもう、記憶がありません。

今日も結局、出かけるだけのパワーが沸いて来たのは、
もう夕方になってからでした。

近場でやっていて、上映開始時間が丁度良かったのが、
ハウルの動く城』です。

 

ところで、君ももう、
この映画はとっくに見たと言っていたし、
今日は、思ったことを何も気にせず、
思う存分に書けるね。

と、思ったんだけど、実は今、
なかなか筆を進められないでいます...

なんかさあ、難しいハナシじゃなかった?
今ひとつ、理解が追いつかない感じなんです。
疲れすぎかな。

今までの、宮崎映画みたいな、
判り易いテーマというか、メッセージというか、
そういうものを感じかったんだよね。

なんて、つべこべ言っていても、仕方が無い。
とりあえず、僕の思ったモヤモヤを、
そのまま書くことにします。

まず、ハウルってなにものなんだろう?
というのが良くわからない。
彼は、悪魔との取引によって、心を身体の外に
切り離されてしまっているんだよね。

つまりは、中身が無く、
ただ、外側の美しさだけの存在ってこと?

町の人達は、ハウルは人の心臓を食べる、
とか言っていて、邪悪な存在っぽいんだけど、
それは誤解だということなんだろうか?

最初は、王様に会いに行くのを、嫌がっていたよね。

それが途中から、戦争をなんとかしよう、
と行動するわけだけど、それは何でなんだろう?
ソフィーへの愛に目覚めたから?
なんか都合良すぎな気もするし、
仮にそうだとしても、その前のハウルは、
どういう存在だったんだ?
美しさが全てだ、みたいな事を言っていたよね。
つまり、ソフィーが現れなければ、
戦争なんて興味が無かったのでは?

そんなハウルに執着しているのが、
荒地の魔女と、サリマンっていう魔法使い。
どういう意味なんだろう?

顔が良いだけの若者を、
2人の女性が取り合っているということ?

それから、隣の国と戦争しているけれど、
隣の国の王子は実は呪いによって、
カブ頭の案山子にされていたんだよね。
誰が彼にその呪いをかけたのか、
と考えてみると、サリマンしかいないでしょうという気がします。

つまりサリマンは、ハウルに執着していながら、
隣の国の王子との何かがあってそれで、戦争しているという事だよね?

だって、最後に簡単に、
もうこの戦争、終わりにしましょ、とか言うじゃない?
そんな簡単に終わりにできるなんて、
この人の意思で戦争していたとしか思えない。

うーん、外にもいろいろ思ったんだけど、
まあ、この辺で終わっておきます。
別につまらないというワケでは、ありません。
はっきり言っておもしろい。

でも、なんてこんなハナシなんだろう、と不思議な気分です。
この映画には原作があるそうだけど、
それがこういうハナシなんだろうか。

ちなみに、映像は、やっぱり素晴らしいと思いました。
今日の映画館は、スクリーンが大きかったこともあって、堪能しました。

ハウルの城が、煙の中から現れるシーンや、
魔法使いの本当の姿を露にする、人型のイメージ、
とても良かったです。

というわけで、今日は、この辺で。
また手紙を書きます。

今度、一緒に映画を見に行こう。