LM * The Letters about a MOVIE.

映画に関する君への手紙。

ハッカビーズ i ♥ huckabees

ポスタ- アクリルフォトスタンド入り A4 パターンB ハッカビーズ 光沢プリント

前略、元気ですか?
ハッカビーズ』という映画を見て来ました。

と、言っても、実は見たのは先週のこと。『サマー・タイムマシン・ブルース』と同じ日に見たんだ。その日は何はともあれ、『サマー・タイムマシン・ブルース』は見ると決めていて、時間があれば、『メゾン・ド・ヒミコ』か、『ハッカビーズ』を見ようと思っていたんだよね。ところが、公開初日の、『メゾン・ド・ヒミコ』の混み具合に怖れをなして、こっちを見ることにした、というわけです。

今回、僕は、何回もこの映画の予告編を見ていました。で、なんだか楽しそうな、コメディかな、と思っていたんだけど、コノ映画を見た人達の感想を読むと、どうも違うらしい。

いかにもジュード・ロウ主演のような宣伝をしているけど、ジュードはどちらかと言うと脇役(゜o゜) 
■今日も映画、明日も映画♪ : 『ハッカビーズ
明るいデパート物語と思ったら大間違い。
ソフィーの世界」ならぬ「ハッカビーズの世界」(?)
■シネマクロニクル : ハッカビーズ

という感じ。
なんだか、僕の好きそうな映画でしょ?

どんな話かと言うと・・・、と、公式サイトのストーリー紹介を引用しようと思ったら、このストーリー紹介、なんでか知らんが、無理やりジュード・ロウを主役にしようとしている?

まあ、それは置いといて、僕が見た『ハッカビーズ』はこんな話。

自然保護団体の支部長である、アルバート。彼は、一日に3回も同じアフリカ人に出遭ったことに疑問を持ち、「哲学探偵」を訪れ、自分を探偵することを依頼する。そして彼は、夫婦二人組みの、おかしな哲学探偵に付きまとわれ、身の回りを調査されることになる。

その彼の身の回り、というのは、自分が自然保護団体の支部長のハズなのに、ハッカビーズのやり手社員でありながら、その運動に参加している、ブラッドにその座を奪われかけている。そのことによって、自分を見失い、わけがわからないような状態になっている。

そして、一方、やり手社員ブラッド(ジュード・ロウです。)の方も、アルバートの動向を探る為(?)、「哲学探偵」のクライアントとなる。これをきっかけに、アルバートとブラッド、ハッカビーズのCFモデルでもある、ブラッドの彼女、「哲学探偵」のライバル(?)の怪しいフランス女、同じく「哲学探偵」の患者である、火を消せない消防士、などの人々が入り乱れて、ドタバタ、ドタバタ・・・

と、まあ、そんな話です。

さあ、この映画の感想だけど、面白かったけど、どうも食い足りない、という感じ。

アルバートとブラッド、それに、消防士の彼が悩んでいるのは、結局、自分をどう受け入れることが出来るか、という問題の様な気がします。それを踏まえて、自分をどう表現するのか、どう自分を活かすのか、となると、こりゃあ、欧米的だぜ、って感じになりそうなんだけど、そこまでは行っていないんだよね。

まあ、そうなってしまうと、なんだか、つまらない話になってしまいそうな気もするけど、なんと言うか、彼らの悩みって、ちょっと子供っぽいのかな、と思ってしまったんだ。いや、別に莫迦にするつもりはないんだけど、彼らはなんだかんだ言って、自分のことで手一杯で、環境問題とか、本当はどうでもいいんだろうな、という気が映画を見ているうちに、してきてしまって、打ち消せなくなってしまったんだよね。そうなったら、なんだか後半、ちょっと飽きてしまった。。。

だから、ラストで抱き合う、アルバートとブラッドに、白けてしまったよ。

まあ、僕の感じたことが、的を得ているのかどうかは、怪しいところだけど、とうも、面白いんだけど、もっと面白くなったんじゃないかなあ・・・

と思った映画でした。でも、ジュード・ロウは結構はまり役だと思うし、CFモデルからダサダサに変身するナオミ・ワッツもかわいかったよ。

では、また手紙を書きます。
今度、一緒に映画を見に行こう。

ハッカビーズ スペシャル・エディション [DVD]

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