LM * The Letters about a MOVIE.

映画に関する君への手紙。

ニライカナイからの手紙

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というわけで、

久し振りにちゃんと、

新しい映画を見てきました。

ニライカナイからの手紙』という映画です。

■公式サイト

http://www.dreamcity.jp/stage/cinema/index.php

蒼井優という若い女優さんが主演です。

この人は、この映画で、バレエを踊っていた人です。

→ http://miyadaic.hatenablog.com/entry/2005/04/02/103553

最近は、こんな映画にも出ているらしい。

http://www.kamehaya.com/

http://www.randy-movie.com/index.html

僕が映画の話をする時に、

いきなり、出演者の事から入るのって、

あまり無いことだと思うんだけど、この映画は、この女優さんに尽きる、という気がしたんだ。

ストーリーは、タイトルを読んで字の如しだし、

別に竹富島じゃなくても良いんじゃないかな、なんて思ったり、

カメラマンの助手とはまたありがちな・・・、とも思いました。

映画の冒頭で、

竹富島の習慣についての、

注釈の文章が入っていたし、

竹富島だから成立するんだ!

と考える人もいるのかも知れないけど、

僕はあまり必然性を感じなかった。

だって、子供を思う親の気持ちだとか、

親だけじゃなくて、家族や周りの人達が、

誰かを思ったり心配したりする気持ちとか、

そういったものって、別に竹富島だから、素晴らしい!

なんて筈がないよね。

あれ?

でも、僕は何が気に入らないんだ?

今、君のこんな声が聞こえたよ。

竹富島が、別の場所であっても良いように、
その場所が竹富島であっても良いんじゃないの?

確かにそうだね。

沖縄ばっかり良いところだと言われている気がして、

ひがんでるんかな。僕は。

竹富島で生まれ育った、

風希は、祖父と2人暮らしをしている。

父親は既に他界しており、母親は、

風希が6歳の時に、東京に行ったきり、

一度も帰ってこない。

ただ、1年に1回、風希の誕生日にだけ、

母親から風希に宛てて、手紙が届く。

高校を卒業した風希は、

母親に会いたいという思いもあり、

東京へ出て、カメラマンの助手として、

働くことになるが・・・

というハナシ。

風希の東京生活は、

雇い主のカメラマンには、バシバシ怒られ、

毎日毎日、疲れきって帰宅すると、

文字通り、バタンとベッドに倒れるという感じ。

自分には、カメラマンになるという夢がある筈なのに、

自分の写真を撮ろうという気持ちにもなれない。

でもそんな風希を力づけるのは、母親からもらった手紙です。

実は、この辺からさ、

それまで、なんだこんなありがちな、

『ザ・苦労』は・・・、とか思っていたのに、

ひたむきな風希の様子に、気が付くと、

今の自分は、こんな風に一生懸命やっているか?

なんて自分を顧みてしまったり、

引き込まれていました・・・。

この例え、君が分かってくれるか、疑問だけれども、僕は、

渡辺美里の歌を聴いて前向きになりたくない』人間なんだよね。

別に前向きになることを拒否しているわけじゃなくて、

渡辺美里との因果関係が嫌なんだ。

・・・へそまがりなだけだけれども。

だからこの映画の様な、

シンプルなストーリーに感動したくない。

でもね、実は、感想を簡潔に書くとこうなんだ。

この蒼井優という女優さん、とても良かった。

家族や、周囲の人々が誰かを思う気持ちがとても伝わってきた。

そして、竹富島はとても美しいところだなあ。

実は、見ている間、何回か目頭が熱くなっちゃった。

ニライカナイからの手紙』は、そんな映画でした。

では、また。

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単館ロードーショーを追え!:ニライカナイからの手紙

http://blogs.dion.ne.jp/culty/archives/1253217.html

 

helloalive:ニライカナイからの手紙

http://www.helloalive.com/index.php?ID=123

 

レナ ~Coffee~:ニライカナイからの手紙

http://www.lena-coffee.jp/main/2005/06/post_79ff.html

 

六本木シネマだより:『ニライカナイからの手紙

http://rmovie.exblog.jp/2342446

 

あいりのCinema cafe:ニライカナイからの手紙 (劇場)

http://aili.blogzine.jp/cinema/2005/06/__4290.html