LM * The Letters about a MOVIE.

映画に関する君への手紙。

音楽によって輝き出す!

前略、元気ですか? 僕は、仕事ばかりでちょっとグロッキーです。

この1週間だけで50時間ぐらい時間外勤務してしまいました。
このペースでやっていると、
また社内の時間外勤務野郎ワースト1になってしまいそう。
何年か前にもそうなって怒られたんだよね・・・
最近の君は、仕事の方はどうだろうか?

■Swing des Spoutniks : グッジョブ!『コーラス』
http://blog.livedoor.jp/pfwfp/archives/18892230.html

「つまらない学校生活を送っていた生徒が、あるとき音楽と出会ったことによって、音楽の楽しみに目覚め、ひいては学校生活そのものががぜん輝き出す物語」なのです。

仕事がこんな状態で、ちょっとした時間に、
好きな音楽映画のDVDで好きなシーンを見て、
息抜きするのがささやかな楽しみです。

 

前にも書いた、「ブルース・ブラザーズ」。
最後のコンサートのシーンも良いけど、
レイ・チャールズが弾き語りするシーンや、
アレサが歌うシーン。
アレサみたいな歌手は日本にはなかなかいないよね。

それから、「ザ・コミットメンツ」。
僕はこの映画の中の曲では、この曲が一番好きで、
バックで流れるんだけど、演奏するシーンが無いのがちょっと残念。

Nowhere to run,
Nowhere to hide
Nowhere to run to, baby

現実を前に僕達には隠れるところなんかないんだよね。

そして、「天使にラブソングを」。
デロリスが教会に持ち込んだ「音楽」によって、
シスター達の生活が輝きだすんです。
その象徴とも言えるのが、シスターロバートという役。
この人は、とても控えめな性格に設定されていて、
演じている役者さんも、とてもスリムで、
ずぶとい声で歌うとはあまり思えない。
でも、歌ってみると、カッコイイ声!
このギャップに思わず引き込まれてしまいます。
あー、計算して作ってやがるなあ、と思うけど、
めんどくさいので作り手の意図どうり反応してしまう。
すると気持ちが良いんです。

これも前に書いた「ピアノ・レッスン」。
この映画はどのシーンが、とかっていうよりも、
どのシーンを切り取っても、
ちょっと哀しく美しいピアノの音が流れています。
好きなシーンの一番はやっぱり、
ピアノと一緒に海に沈んでいく主人公が、
生きることを選ぶ瞬間だけれども。

あとはねえ、「エビータ」。
この映画、実は、アリソンというアメリカ人の、
シカゴから来た女の子と2人、ビデオで見ました。
「ビッグ・アップルってどういう意味?」
「uh~,STAR!」
「へー」

アメリカから来た女の子と言えば、
10年くらい昔、テレビの深夜映画で、
ダイヤモンド☆ユカイか、彼に似た風貌の主人公が、
海外から日本に来た留学生の女の子と付き合う映画がありました。
題名も覚えていないんだけど、ちょっと良かったという記憶があります。
「Natural Woman」という曲を、
この曲はもともとは、女性の気持ちを歌っているんだけれど、
これをダイヤモンド☆ユカイ(に似た人?)が歌う時は、
男性の気持ちを歌うように歌詞を変えて歌っていました。
「Natural Woman」を「Natural Man」に変えただけだったかも知れないけど。
機会があればもう一度見たい気もするけど、
今となってはタイトルもわからないので、無理かも・・・

あと、「陽のあたる教室」というのもあったね。
僕はこれをもう一度見たくて、間違えて、
「今を生きる」のDVDを買ってしまいました。
ロビン・ウィリアムズの顔を見た瞬間、間違いに気付き、
ガビ~ン!バカだね、僕。

最後に、映画以外。
昔、付き合っていた女の子が、
川原泉という漫画家が大好きで、
笑う大天使(ミカエル)」というのを、
殆ど無理やり読まされました。
これには、同じ登場人物の一連の作品があって、
その中に、オペラ歌手の話があります。
これがねえー、なかなか良かったんだよね。
やっぱり、ある少年が、音楽と出会ったことで、
輝き始め、ついにはオペラ歌手になるんだけど・・・という話。
この川原泉という作家は面白いよね。
ちなみにこの彼女には、
「お父さんに甘えるように、あんたに甘えていただけやった思うんや!」
という台詞と共に、フラれました。わけ分からん。
君に会うずっと前のことだよ。

今日は、もう携帯の電源を切りました!
仕事場からの電話に応じない準備万端。
ということで、これから『コーラス』を見に行ってきます。
どんな映画か楽しみ。
どんな映画だったか、また書きます。

では、また手紙を書きます。
今度、一緒に映画を見に行こう。