LM * The Letters about a MOVIE.

映画に関する君への手紙。

岸辺のふたり Father and Daughter

前略、元気ですか?

僕は・・・、寒いよ。

なぜかというと、エアコンの調子が悪くて、
ちっとも温かくならないんだ。
服を着込んで、ふとんに入りながら、PCの画面を見ている僕。


この間行った映画館で、あるDVDを買いました。
本当は、そこで、モーニングシヨウでやっていたので、
見たかったんだけど、ちょっと都合がつきそうにないので、
DVDを買ったんです。

タイトルは「岸辺のふたり」。
たった8分間のアニメです。
台詞もまったくありません。

こんなストーリーです。


自転車に乗って、川岸にやってきた、父と幼い娘の2人。
父は、娘をおいて、ボートにのってどこかへ行ってしまう。
取り残された娘は一人で帰っていく。
それから、娘は毎日の様に、父がいなくなった川岸へ、
やってくる様になる。雨の日も風の日も。
成長して、学生になっても、恋人ができても、
結婚して子供が生まれても、そして年をとっても。

繰り返し、繰り返し、あの川岸を訪れる彼女。
季節の移り変わり。彼女とすれ違う人々。

ある日、もう彼女も老婆となっている。
いつもの様にあの川岸へやって来た彼女は・・・


たった8分間なんだけど、その中に、
川岸においていかれてしまった女の子の一生が詰まっています。
短いけれども、いろいろなことを感じさせてくれます。


この作品を作ったのはオランダの人らしいです。
日本では、DVDとして発売されたんだけど、スクリーンで見たい!
という人がたくさんいて、去年の12月から東京の劇場で公開したそうです。
そして、今、いろんなところで、公開しているみたい。

なんかこういう話を聞くと、
自分の仕事のこととか反省させられてしまう。
僕は、組織の中で仕事していて、普通に考えたら、
こうなのに、と思うことが通らなかったりすることが、たまにある。

普通の人が普通に考えて、普通にしようと思うことを、
できないとしたら、それは、多分、僕達の組織に問題があるって、
ことだよね。
でも、なかなか、当たり前だと思うことが出来なったりするわけです。

今回、劇場で公開するまでに、
裏でどんなことがあったのか分からないケド、
きっと大変だったんだろうな、とか、想像してしまいます。


あれ?
映画の話じゃなくなってる?

つまり、なんだ?
何か良いものをつくったり、したりする時には、
その元となる思いを現実につなげることが、
とても大切で、それが阻害されてしまうようなことは、
おかしなことだし・・・・

やっぱり関係ないか。
なんかおかしくなっちゃったな。


実は、君の分のDVDも買ったんです。
そのうち、プレゼントします。

お楽しみに。

では、また手紙を書きます。
今度、一緒に映画を見に行こう。

公式サイト
http://www.crest-inter.co.jp/kishibe/index.html


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